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2日目! 達成者を待つ「青き月の魔女」

  • 2018年2月2日
  • 読了時間: 4分

こんばんは、遅くなってしまいました……

投稿時間が日付変わる30分前とか、要反省案件ですよ、これ。2日目から連続投稿チャレンジ失敗とか、笑い話にもなりません。それもこれも私事でちょっと失敗したから暴落してしまったテンションを上げるために、めちゃくちゃお気に入りのweb小説のプレゼン(ネタバレあり)をしよう思い立ったせいですね。筆が乗りすぎて。

以下、長くなりますが、どうぞ。

藤村由紀さん『Unnamed Memory』 古宮九時の名前で書籍化もなさっている作家さんで、働きながら作家業をし、かつ同人活動もしていらっしゃいます。わたしは5-6年前から密かな読者(という信者)であります。 さて、プレゼンしたい『Unnamed Memory』(以下:UM)は、『world-memoriae-』シリーズの一片であり、運命のはじまりとなる物語です。この超長編シリーズは、それはもう壮大な世界の物語を、たったふたりを中心にして回っているのです。

青き月の魔女ティナーシャと子を成せない呪いをかけられた王子オスカーの、出会いと試行の物語。それがUMです。「青き月の魔女」……この語感がもう素敵。惚れこむ。わたしのイチ押しキャラクターは当然のようにティナーシャです。誰より美しく、清廉かつ冷徹。白と黒の真珠。そんな彼女に向けられるのは畏怖。彼女の隣に臆さずいられるのはオスカーくらいのもの。というか400年研鑽を続けてきた魔女に勝てる可能性がある20代ってなにこのひと凄すぎる。オスカーは慈悲と他者を切り捨てる強さを合わせ持った賢君であり、魔女の天敵とも言われる剣「アカーシア」の使い手でもあります。名前のない記憶、というタイトルはact.2に入ってから分かります。act.2に入ったあのときの衝撃は今でも忘れられません。 UMから離れ、memoriaeシリーズを読むとだんだんオスカーの性格が落ち着いてきて、ぐっと深みが増していき、これは確かにティナーシャも惚れるわ、と納得のカッコ良さに。いえもともとカッコいいんですけど、大人の魅力がプラスされて最強というか。ティナーシャとオスカーはふたりでバランスを取っているところがあり、オスカーが安定するとティナーシャが不安定になるので、彼女が狂気を得ていく過程を見るのが辛い部分もあるのですが、強いということは美しいのだとこんなにも思わせてくれたのは、この一対の存在です。たまらなく魅力的な一対です。 作者さまが言うには、memoriaeは、長い、長い物語なので、「共通の軸を据えよう、と思って存在しているのがオスカー」で、「彼の人間味の象徴で、排された狂気で、最強の武器であるのが、彼を愛して従う魔女ティナーシャ」であるのだと(ソースは作者さまのTwitter)。

同じmemoriaeの世界観で『Babel』という作品があるのですが、これがまたおもしろいのです。UMの数百年だか後の物語で、オスカーとティナーシャは重要な助っ人キャラ、といった立ち位置で登場します。Babelのおもしろさは、何と言っても主人公である日本の文系女子大生・水瀬雫と魔法士エリクの軽快なやりとり! このふたり大好きです。ツッコミに見せかけてボケ×ボケな頭脳派コンビ。頭のいいひとたちが、真面目に会話をしているだけのはずなのにおもしろいなんて。基本的にローテンションなヒーローですが、それがエリクの醍醐味です。 この作品は異世界言語にまつわる物語が主軸となっているのですが、ここまで突っ込んで描かれているのは他に見たことがないです。伏線が回収されたとき、鳥肌が立ちました。この作品単体なら読後感もよく、気持ちよくハッピーエンドです。基本的に古宮さんの作品はバッドエンドではないけれど、万人のハッピーエンドでもない、という傾向にありますので、比較的明るい物語であるBabelはそういうものが苦手な方でも読みやすいと思います。こちらは途中まで書籍にもなっています。

他にもUMと同じ世界の別の大陸で語られる『Rotted-S』や、UMに登場する魔女のひとり、彼女の過去の物語である『水の冠』など、読めば登場人物たちが愛おしくなってしまう作品をたくさん書かれています。わたしは『月の白さを知りてまどろむ』をいつ読もうかと考えている最中だったりします。興味がある方はぜひ。

ではまた明日。 おやすみなさい。

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追記2/4:タイトルを変更

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