創作強化月間2025_No.3
こんばんは、今回は森戸です!
せっかくなのでシナリオに関するお話をしたいと思います。

森戸は割と初期段階でシナリオの大枠(全体像)が頭の中で組み上がった状態になります。
詳細部分がないのでそこを足しつつ書き進めていくことになるのですが……これが結構すんなり行くときと行かないとき、真っ二つに分かれるんですよねぇ。
ちなみに『白鳥慧』は、大変進みが遅い方になります。
原因としては、風味とはいえミステリが初の試みであること、主人公の性格が消極的であることなど、複数考えられるのですが……中でも、感覚的な「不正解」を進んでいる可能性が高いことが一番の原因であるように思います。
この「不正解」という感覚、非常に厄介でして。
ずーーーーっと、同じところを弄りまわしてしまうんですよ。
自分の中にある「正解」を引き当てるまで、延々と試行を繰り返す。目的地があるのに地図がないから、こういうことになる。
これ、きちんとプロットを組める人は陥らない状態なのではないでしょうか。
たとえば、主人公が捜査するときに誰と一緒に行動するか。
駅前へ捜査に行くシーンを書いていて(その前に、駅前へは行かず「保健室で昼食を摂るシーン」を書いていたのですが、これは一旦ボツになりました)、最初は別の登場人物と合流する予定で進めていたのですが、これがどうにも上手くない。
そこで「駅前へ捜査」を止めることにしました。
駅前へは買い物で立ち寄り、そこで偶々耳にする噂話が事件に繋がっていく。
これだ、と思いました。
うじうじ主人公の内面を書き連ねているのにも少々飽きが来ていたところでしたし、何度も書き直してようやく「正解」の輪郭がやってきてくれました(助かった……)
主体性、動機のない主人公をどう動かすのか。作家の力量が試されるところですね。
では、今回はこんなところで! また来週~
えしぇみる、よろしくお願いします!
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