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平成を振り返りたい⑤

こーんばーんはー!

ブログって不思議ですねぇ、ひとりで書いている日記のような存在でありながら他者の目があることを意識しないではいられない場。ついつい呼びかけをしてしまうのは、わたしが今まで読んできたブログがそうだったからかな。

さて、今日は「小説(ライトノベル)」編です!

満を持しての小説ですが、数が多くなるので2分割します。明日も小説の話!

ライトノベルと言っていますが一応、ティーンズ向けのはこちらに含めます。曖昧だからそこのところの線引きは適当だぜ! 勘弁してくれよな!

・涼宮ハルヒの憂鬱

・キノの旅

・死神のバラッド

・デュラララ!!

・とある魔術の禁書目録

・ひぐらしのなく頃に

・少年陰陽師

・流血女神伝

・ゴーストハント(旧:幽霊シリーズ)

いっぱい!!!!!

えっと、とある魔術の~と、ひぐらしは、実は、まっっったく触れたことがないんです……。あらすじさえ知らないし、キャラの名前も誰ひとり分からない。

なんでだろう、あんなに周りは好きになってて話題になってたのに、全然興味がわかなくて、いつか気になる時が来たら手に取ろうと思ってここまで来てしまった……天邪鬼か?

詳しい人、あるいは布教したい人は、是非ともあらすじと推しポイントを教えてください。

『涼宮ハルヒの憂鬱』は、印象としてはラノベの火付け役というか、起爆剤でしたね。

あの典型的なラノベっぽさのある表紙にキャラ造形、そして中身は割合しっかりとした青春SFという、いわゆる「ラノベ」な日常編の裏側には硬派な背骨が支えているんです。そこが涼宮ハルヒシリーズの人気の秘密かな。もちろん、朝比奈さんの可憐さも人気のひとつでしょうけども。

主人公が「語り手」というミステリのような構成で、かつ、1人称というラノベの典型でもあるこの小説、なんとこれだけシリーズが出ていて「主人公の本名が明らかになっていない」のです。いやはや、すごい。読んで損はございませんよ。

次は『キノの旅』ですが……作者の時雨沢恵一さんはラノベ読みで知らない人はいないんじゃないでしょうか。ラノベの大家というと不思議だし大仰になってしまいますが、まぁそんな感じの作家さんです。知らない方は「あとがき芸の人」と覚えて帰ってください。あとがきを面白く斬新に書くことを考えて執筆している方ですので。

キノの旅に話を戻しますと、あれ自体は主人公のキノが相棒の二輪車のエルメスと旅をしていく短編連作の形をとっている作品です。あれはどう? これはどう? じゃあこっちは? と、読者はどんどん異なる設定を提示され、多様な価値観やあったかもしれないパラレルワールドやこれからあるかもしれない未来の形の歪さを思うわけです。

主人公たち旅人の秘されたバックボーンが徐々に明かされていくさまは固唾をのまずにはいられない。というかキノの事情が知りたい。最新刊とかってその辺りどうなんだろう。しばらく離れていたから分からないよ……

へいへい! どんどこ行こうぜ! 『死神のバラッド』!

キノの旅と並んで、ラノベ全盛期に発刊されていたシリーズ(主観)で、「死神」なんてタイトルについているだけあって、健全な少年少女たちが迷い苦しみもがきながら、誰かの(あるいは自分の)死と向き合っていく話がメインになります。

その裏側で、死神である「モモ」の秘密も少しずつ解き明かされていくわけですが……いままでの短編連作(キノの旅と同じ形式ですね)の主人公たちがモモを起点としてつながり、物語が集約していくのは気が高ぶりますね!

モモのビジュアルは、死神でありながらまっしろな衣装を纏う儚げな少女であり、手に持つ大きな鎌だけが彼女を死神だと記号的に表しています。こういうビジュアルからも設定がてんこ盛りなことが察せられるあたり、これぞラノベっていう作品です。

デュラララ!!ですが……1巻だけ、いや3巻くらいまで読んだか……? 記憶が曖昧です。

面白かった、面白かったんだよ。群像劇としての完成度も高く、キャラクターも魅力的で、ストーリーもドキドキハラハラ、点と点が線でつながったときの感覚と言ったら!

機会があれば今からでも履修したい作品。

『少年陰陽師』はめちゃくちゃ長いシリーズです。もう追っかけられてなくて、本屋で少しだけ最新刊見たらなんか主人公寿命があと3年とか言われてるんだけど!!!!??

昌浩? というかみんな? なんでそんな生き急いでるの?????(怒)

わたしが平安時代に興味を持つきっかけになった作品です。妙に皇后定子と中宮彰子についてだけ詳しいのはこの小説のせいです! 他は壊滅的だ!

わたしは! 昌浩と彰子を諦めない!! 作者がふたりが平安時代で結ばれるのを諦めても! 読者はふたりを諦めないから!!!!!

いやいや、いけませんね、つい荒ぶってしまいました。次に参りましょう。

『流血女神伝』です。改めて見ても、何度見ても、すごいタイトルだ。

一応は少女小説の範疇に入るのかな? 重厚感あるファンタジー作品です。完結済み(大事)。主人公の夢見がちなお転婆娘カリエはある日突然人攫いにあって病弱な王子の身代わりを務めるように命令される! というところから、王国を脱出したと思ったら人身売買で砂漠の国のハーレムに売り飛ばされてしまったり、そこから王妃に成り上がったり、実は王女様だったり、女神の依り代だったり、なんやかんやある大スペクタクル。

これだけ言うと大仰に聞こえるけれど、これは、ひとりの素朴な田舎の少女が、時に荒波に逆らいながらも必死に生きて、大人の女性になる物語です。

トリは『ゴーストハント』! きゃー、すてき!!!

ここじゃ到底文字数足りないのでいつか語り直しますが、こちらは皆さん大好き小野不由美さんの作品です。ホワイトハートという少女小説レーベルから出版されたこの作品、少女小説であるからには主人公は女の子で、1人称で、恋愛要素がなければならぬという不文律があったとか。

小野不由美さんと言えばホラーの印象がある方も多いかもしれません。ゴーストハントもサイキックなホラー要素ありの小説ですし。個人的には十二国記も推したい。今度新刊出るし……とと、脇に逸れました。

最終巻以外は1冊ずつでも独立しているので、どこから読んでも面白いのですが、それでもやはり順番に読んで、7巻の種明かしをぜひ全力で食らってほしい。

見えない伏線を張り巡らせて盤をひっくり返すような構成に憧れる性質なんです。参った、と言わせる作品に弱い。

一時あった超能力ブームで生まれた作品なので時代は感じますが、それでも古びません。サイキックが出てくる作品に初めて触れるなら、わたしはこれをお勧めしますね。

はい、では本日はここまで。

明日が最終日です――あぁ、終わっちゃうんだなぁ。

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