平成を振り返りたい―Final―
こんばんは、いい夜ですね。
さて、時代が変わるこの時に、ひとつでも多くの思い出を残しておきたいという感傷から始めた「振り返り」ですが、それも本日の第6回をもって終了となります。
……うーん、寂しい!
本日のテーマは「小説(ごった煮)」です。
ラインナップはこちら。
・名探偵 夢水清志郎事件ノート
・十二国記
・獣の奏者
・ハリーポッター
・図書館戦争
・ステップ ファザー ステップ
さてさて、ドシドシ行く前に。
本来ならば、村上春樹さんや東野圭吾さん、冲方丁さん、朝井リョウさん、湊かなえさん、あさのあつこさん、辻村深月さん、恩田陸さん、三浦しおんさんなどの名前も挙げるべきなんでしょう。どなたも、時代を代表する作家さんです。
ですが、恥ずかしながら、わたしは拝読していないものの方が多いのです。
どなたも「作家」として高名ですので、どの作品もベストセラーと言って差し支えないでしょう。だからこそ、どの作品の名前を挙げればよいか分からない。
ノルウェイの森? 海辺のカフカ? マスカレードホテル? 容疑者Xの献身?(ドラマのガリレオは拝見しましたが……) マルドゥックスクランブル? 天地明察? 桐島、部活やめるってよ? 何者? 告白? 白ゆき姫殺人事件? バッテリー? No.6? ツナグ? かがみの孤城? 光の帝国? 蜜蜂と遠雷? 舟を編む? 風が強く吹いている?
――どれも間違いなく大作、名作でしょう。読もう読もうと思ってなかなか時間が取れずにいる現状があります。ですので、ここではこれにて言及終了。平成より前から活躍なさっている方も含めたらキリがないんですもの。
しっかし、こうして並べてみて改めてしみじみ思うのは、やはり幼少期~中学生時代に読んだ作品は大きな影響を与え続けるんだなぁということですね。
はやみねかおるさんの『名探偵 夢水清志郎事件ノート』は実は漫画版から入ったんですよね。漫画はえぬえけいさんです。
はやみねさんは確か学校の先生をなさっていて、そういったこともあってか作中には「子どもたちの未来」についての名言が非常に多い。ミステリの中に挟まれる、子どもたちへの温かな眼差しを確かに感じます。何度読んでも色褪せず、変わらず迎え入れてくれる作品。
だいすきです。
絵本から子ども読み物へ移行する際には最適な作品揃い。怪盗クイーンシリーズもお勧めですよ。わたしは『怪盗クイーンの優雅な休暇』が好きです。
昨日も話題に出ました、小野不由美さんの『十二国記』シリーズ!
わたしは『図南の翼』が大、大、大好きで、何度も何度も読んでいます。たとえ苦しくとも自らの責務から目を逸らさず歯を食いしばって立ち向かうヒロインが好きなのはもう筋金入りです。もうこれは仕方ない。
『月の影 影の海』あるいは『魔性の子』から読み始めると良いかと存じます。主従関係が好きな人も、成長譚が好きな人も、設定がしっかりしたファンタジーが好きな人も、獣人が好きな人も須らく楽しめる作品となっていますので!!!
新刊も出る予定ですのでー! 何卒宜しくお願いいたします!!!!!
はい。お次はわたしのバイブル上橋菜穂子さんの『獣の奏者』です。
ほらそこ「やっぱり来た」みたいな顔しない。わたしが選ぶんだから名前が出ないわけがないでしょう!(開き直り)
『精霊の守り人』より、『狐笛のかなた』より、『鹿の王』より――何より好きな作品。
とりあえずエリンとイアルさんの名前だけ覚えて帰ってくださいお願いします。
ほら、他のと比べて全4冊で冊数も少なくて読み始めやすいし、番外編も1冊だけだから!
言わずと知れた児童文学ファンタジー大ベストセラー『ハリー・ポッター』シリーズ!
マルフォイ)<肩書が長いぞポッター!
映画版は3巻『アズカバンの囚人』までのものをお勧めします。それ以降は原作未読だと訳が分からないぞ! いや、わたし読んだ状態で観たからたぶんだけども。あれが好きって人もいるから一概には言えないけども!!!
面白さはもう十分色々なところで叫ばれているので、とりあえずわたしは推しを叫びます。
ヘドウィグかわいい! ルーピン先生! マクゴナガル先生! おかしなルーナ! ハーマイオニー素敵!!!
ちなみに最終巻付近になるとバンバン人が死んでいくから注意しろよな!
ロンもセドリックもネビルも双子も、シリウスもハグリッドもダンブルドア校長先生もセブルス・スネイプもみんな好きだー!(溢れ出るパッション)
お次は「図書館戦争」ですね。
有川浩さんと言えばコレというような代表作。わたしも図書館戦争から有川さんの作品を読み始めましたし、今まで読んだ有川浩作品の中ではこれが一番好きです。
猪突猛進純粋培養娘(茨城県産)の主人公・笠原 郁の性格が素敵なんだなぁ。冴えわたるツッコミ、巻き起こる笑いの渦。最高。あと単純にヒーロー役の堂上教官がカッッッコいいんだ……なんであの人あんなにイケメンなんだろう……あとは郁のルームメイトの柴崎も好き! 強くて綺麗で完璧を装う彼女の弱さが目に染みる。
最後に、大トリを飾るのは宮部みゆきさんの『ステップファザー・ステップ』!
実はあらすじしか覚えてなくて、記憶が怪しいのですが、とても好きだったことは覚えているんですね。そういう読書体験って大切だと思うんです。
ハッキリとした明確なメッセージを受け取ることができる作品なんて、稀ですよ、稀。しかも上手くやらないと、ただ説教臭いだけになってしまうので匙加減が難しいんです。解釈も受け手次第ですし。
まぁそういった小難しいことは一旦横に置いておいて、まずはページをめくりましょう。
お約束します、名作です。
中学生の双子と、その家に盗みに入ったはずがふたりの父親役をすることになってしまった「泥棒」の主人公のユーモア溢れるミステリ仕立ての日常を、とくとご覧あれ!
◇
最後に。
「ありがとう平成」なんて書かれた商品や、「平成最後の」なんて騒ぎを見て、ケッと鼻で笑うような捻くれた性格のわたしですが、それでもやはり胸の奥から出てくるのは「ありがとう」の言葉でした。
ありがとう、わたしたちは精一杯生きています。
辛いことも悲しいこともあったけど、わたしは幸せだと胸を張ろう。
さよならだ。
そして――ようこそ、新しい時代!