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「氷に閉じ込めて」を好きに解釈する

こんにちは。

とりあえずタイトルの話題に入る前段として告知をば。

北南ライブ

9月10日(火)夜9時30分~

やっていきますよぉ!

今回はお絵かきかな~って言ってます。ふたりで。

告知絵は適当で申し訳ない~~~! 何も考えずに書くとこんな感じの顔になるのよ……

で、タイトルなんですけど。お察しの通りなんですけど。

はい、ぷろめあです。

いやホントに公式からの供給が留まるところを知らないな、あの映画。

まだリオ編観れてないんですよね……

どこで観ようかなぁ、3回目……

まぁそんなわけで(?)

今回はSuperflyによるED曲「氷に閉じ込めて」を都合よく解釈していこうと思います!

どうぞ、ひとつよろしく!

まず出だしのフレーズから。

たぶんここはガロからリオへの言葉じゃないかな~って思ってます。

” 君は氷のように 冷たいけど

炎のような愛じゃ 解けちゃうけど

魔法に掛かるから

まだ 愛してもいいかな "

何度か考えて、氷のように冷たいのはリオ? それともクレイ? と悩んだのですが、パンフレットが手元に届いて、Spoon.2Di no.53のインタビュー記事を読んで、わたしの中では「リオ」だということになりました。

決め手は「リオの方が頑な」という部分と、歌詞の「解け」るの漢字選びですね。

この「解ける」は「ほどける」ということ。ガロによってリオの(弾圧によって形成されてしまった)頑なさがなくなることを指す、と解釈します。

劇中の「クールな炎と燃える火消し」は、一見クールだけれど情熱を裡に宿すリオと、熱いけれど考えなしではなく常にどこか冷静なガロを端的に表す、すごい言葉ですね。

そんな彼らが出会って、本編後も一緒にいられる未来が示されている、というのは、後半のフレーズにかかっている気がします。

「氷に閉じ込めて」はラブソングとして書かれた歌ですけど、ここの「愛」は柔軟性のある言葉ですよね。意味を考えているとなんだか無性に泣きたくなるというか、目一杯、抱きしめては「一緒に」「生きよう」って言われているみたいな。

問いかけの形ではあるんですけど、優しさにも溢れてるんですけど、もう答えは決まってるだろうっていう印象。なんとなくガロの強引さが垣間見えるような。

されたことや相手の想いと、自分の思い出や想いを別物として切り離して考えられるし、自分のエゴのためにエゴだと分かった上で動けるガロは実はとっても理性的で、クレバーよね。

続くフレーズは、クレイとガロの言い合い。

" 見透かされてるようで 苦しいから

いつも遠い場所に 逃げちゃうのね

魔法に掛けられて

もっと いい子にしてるから

まだ 信じてもいいかな

私を凍らせて 今すぐ

嘘も本当も 抱き締めてあげるから

行かないで 消えないで

あの街の 雪の中に

光など見つけないでよ "

掛け合いではないんですよ。お互い言いたいこと言ってるだけだから。

最初は、罪の意識からガロへの後ろめたさがあるため、ガロのひたむきで濁りのない憧憬から逃げ出したいけれど、どうしても逃げることを選べないクレイのこと。

魔法にかけられたなら、もっといい子にできる。そのフレーズは、子どもガロ(以下、子ガロ)のクレイへの懇願だ。いい子にしてるから、お願い、一緒にいて、と。

他のことは馬鹿正直で素直すぎるほどに素直なのに、袖を引くこともできない、子ガロの寂しさ、いじらしさ。そこへ続く「まだ信じてもいいかな」は、現在の青年ガロの言葉だと考えるともう……なんかもう……奥ゆかしい、奥ゆかしいよガロ……

あれだけのことをされたし言われたのに、まだクレイのことを信じたいんだよ。信じててもいいかってクレイの許しを請うてるんだよ。

それに対するクレイがさ、「私を凍らせて 今すぐ」って言うの。なんなの?

許してほしくなどないから、罰してほしい、いっそ殺意を抱くほどに憎んでほしい、そうでないならこの炎が意味をなさないよう独りにして、凍らせて閉じ込めてって、これもまた懇願なんですよ! 本当なんなのこれ(キレ気味)

そこへすかさず入るのが青年ガロの「嘘も本当も~」で、おま、おまえ~~~!!!

この10代、包容力がありすぎるのに、その後すぐに「行かないで 消えないで」って懇願がまた来るのがズルい。ここは子ガロと青年ガロのコーラス(※幻覚です)。

子ガロと青年ガロが交差してるのがクレイ編(※わたしの解釈だとクレイはほぼ喋ってない)って感じで、もうね……すごいよね……

次がリピート部分以外における最後のパートで、これはリオの独唱って印象。

ちなみにクレイは微塵も出てこない。

リオはずっと自分とガロのことを話してる。基本的に一方的。

" 君がいなくなると 灰になるの

燃え上がる想いが 焼き尽くすの

もう一度 夢が叶うなら

幸せに還りたい

待っててもいいかな

愛は生き延びるはず "

フゥ~↑↑↑ 情熱的~~~!

なんて言いたくなるほど、ここは森戸主観でもっとも情熱的なパート。

リオの場合はガチで灰になるし焼き尽くしそうだからなぁ。冗談じゃなくて。灰になるのは言わずもがな、作中のラスト間近の人命救助シーンでの出来事ですよね。リオ、ガロがいなかったらあのまま灰になってたし。

そうしてグワッと情熱を振りまいたかと思いきや、次のフレーズでは急にしっとり。こんなん泣くわ。

酷い差別と弾圧の中にあったリオたちバーニッシュ。しかし彼らバーニッシュにも、バーニッシュでなかった頃の、ありふれた幸せが隣で笑っていた日々があったはず。

特にリオは(わたしの中では)慈愛の人なので、愛を知らずに生きてきた人じゃないと思うんですよ。

彼はきっと少なくない愛情を受けて生きてきて、それが幸せであることも知っていて、だからこそ、それを奪う者へは怒るし、得られない者へは愛を与える。

リオは自分が与えられるように努力していたけど、夢のようなことを願ってもいいなら、自分が代わりに与えたものじゃなく、奪われる前に持っていたはずの幸せに、みんなで還りたい、そこに新しい幸せが加われば、それってとっても幸せなんじゃないだろうかって、きっと笑うんでしょう。

そんな未来を待ってても、夢を見てもいいだろうか? って、ガロへ(ここで唯一の)問いかけをするんですよ。他ならぬガロに「幸せになっていいんだ」と肯定してもらいたいなんて風にも感じますし、あるいは、ガロ自身(=幸せの象徴?)を待っててもいいかと問うてるようにも聞こえます。

そもそも他のパートでは「魔法」というワードが取られていた場所に「夢」が入るというのがなんとも……リオにとっては「魔法(=奇跡)」は起こらないもの、存在しないもので、掛かるものでも、掛けられるものでもないんだけど、「夢(=希望)」はガロと出会って抱けるようになったんだなぁって思ったら、もうさ……

もう、本当、そういうとこだぞガロ・ティモス……(とばっちり)

最後のワンフレーズは、リオ独唱の2フレーズ目「燃え上がる想いが焼き尽く」した後でも、きっと愛は生き延びているよ、という意味で捉えます。また、色んなものを取っ払った先、最後に残るものは愛であると、そういうニュアンスも感じますね。

" 氷に閉じ込めて この手が

頬に心に 触れられるその瞬間まで

解けないわ 泣かないわ

美しき 氷の鎧

最後まで君を待ってる "

この、最後のリピート部分、解釈に迷うんですよ……

「氷に閉じ込めて」と請うのはバーニッシュのクレイかリオかと思ったんですよ。流れからしてリオかな? とも。

でも、なんだかんだガロも複雑な造形をしているので、ここはガロでも美味しいなぁと噛みしめております。いっそ、もうここは三人とものことを指していて、それぞれがそれぞれの想いを乗せてるような気さえしてくるほど。

たとえばガロで想像すると、まず、熱い彼にも意外と冷めた部分があって、そういう"触れられたくない"傷つきやすい頑なな心の場所や、叶わなかった幼い願いを鎧で固めて守っている。この場合、鎧の中身は子ガロかな。子ガロはクレイを待ってるんだけど、クレイは臆病で、待ってても来てはくれない。代わりにガロに触れて解かした(というか破壊した)のがリオで、成長したガロは逆にクレイを助けに行く、みたいな。

が。

ラストフレーズの「最後まで君を待ってる」がなんともガロっぽくない。

やはりワードチョイス(解ける、君、待つ)から、ここはリオ独唱の続き説が有力か。いや無理矢理かもしれないがリピートがあるということは、リオとクレイと一度ずつなのでは?

紛糾。

……ええい、ガロは成長したら自分から迎えに行くんだよ! ヒーローなの!

でも子ガロは待ってるの!

はい、リピート部1回目はリオ、2回目は三人のコーラスです! 決まり!(勝手に)

クレイはガロにしか救えないし、ガロはクレイを待ってるし、ガロの目を覚まさせられるのはリオだけだし、リオの頑なさを解せるのはガロしかいない! ちょっと待ってガロが大忙しなんだけど!?(しかたないよ主人公だもん!)

まぁでも、ここはやっぱりリオだって考えた方がすんなり入ってくるよね。(鮮やかすぎる手のひら返し)

彼の頑なさや我慢強さは、彼自身の気高さや誇りに繋がるものだから。「美しき氷の鎧」はリオのそういった誇りのことで、その誇りは周囲の悪意と戦うための武装なんじゃないかな。ガロと出会うまで(=悪意と戦い続ける限り)、その鎧は解けないんだ……でも、リオはもう戦わなくていい瞬間をずっと待ってもいるんだよ……

でもリオだけだとリオの分量多くない? 森戸の贔屓目じゃない???

再び、紛糾。

以下エンドレス。

答えはあなたの心の中に。

▽◇▲〇

はーい!

以上、好き勝手解釈でした! ぜんぶ幻覚だよ!!!

そもそもこれ、Superflyの越智さんがどこまでストーリー知ってたかもまったく分からないからね……曲のテーマ「叶わない恋」で、切ない人間関係だから……

いや本当さ、言っちゃえば、たぶん、最初の塊にある「炎のような愛では解けてしまう君」に触れるために「私を凍らせて」って言ってるんだと思うし、本来の歌詞への解釈とは、まっっっったくの別物なので、そこのところはご承知おきくださいませ。

めちゃくちゃ余談なんですが。

劇中歌の「覚醒」にも「愛」が出てくるんですよね。「覚醒」も「氷に閉じ込めて」も愛の歌なんです。

ここでも少し触れましたが、愛って懐の深い言葉なんですよ。家族愛、親愛、友愛、敬愛、恋愛……プロメアは、そういうの全部ひっくるめた「愛」の物語なんだなぁって、劇中歌をじっくり眺めて、改めて感じたのでした。

まぁそんなこんなで。

今回はいつも以上にわたしの頭の中を映したように長々としたまとまりがない文章になりましたが、お付き合いいただきありがとうございました。

北南ライブもよろしくお願いします~!

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