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消えない虹を、君へ!

お久しぶりです〜!

すっかり涼しくて過ごしやすい季節になりましたね。あとはコロナがどうにか治ってくれれば万々歳なんですけど。

こういう時こそ「最高に楽しい!」を取り入れるべきだという信条に則り、森戸が迎え入れた新風は、先日6周年を向かえたアプリゲーム作品!


『アイドリッシュセブン』/ BANDAINAMCO Online

【あらすじ】プレーヤーは父の運営する小鳥遊プロダクションへ出社すると、とあるアイドルグループのマネージメントを任せられる。訳あり癖ありの七人「IDOLiSH7」でトップアイドルを目指す!

数少ない友人が二人も「好きだ」と言っていたし、面白いんだろうなって。リアルアイドルは追っかけたことないくせにアイドル作品は好きだし。幼少期はキャラクター原案で関わっている種村有菜先生の作品で育ったと言っても過言ではないわけですし。

ただ、調べると最初に出てきたメインビジュアルのセンターの衣装が……苦手で…………

いやそんな理由かよって思うかもだけど! これ大事だから!!!

今なら分かる「MONSTER GENERATION」の頃、最初期の衣装ですね。あの幼い顔立ちの陸の胴体がガバッと開いてるのが、似合わないなって、思ってしまって。いやこれ全方位から刺されたりしません? 大丈夫? 陸担の方、どうか広い心でご寛恕ください。お願いいたします。

まぁ主な理由はそんなことなんですが。あとは、ちょっろっと小耳に挟むストーリーのシビアさに、気軽に触れていい作品じゃなさそうだなんて尻込みしていたことも手伝って、気がつけば数年が経ってしまいました。

作品は人によって「今だ!」ってタイミングが違うので、わたしは気が向かない時は無理には見ません。気になる作品でも買うだけ買っていつでも手に取れる位置に置いて数年放置、くらいは平気でやります。触れたくなった時がいつだってベストタイミングであると信じているからです。

そうやって数年を経てようやく巡ってきたタイミング。

リズムゲームが苦手というか、ほぼ経験がなかったので、まずはシナリオを浚っておこうと思い、アニメから入ることにしました。ゲームをダウンロードするかどうかはそこから考えようと。アニメ制作はTROYCAさん。とりあえず二期まで観ました。三期はこれからのお楽しみにとってあります。そして続きが読みたかったのでゲームをダウンロードしました。マネージャー歴10日ですが4部まで完走しましたよ!(???)


あんまり長くなるので今回の感想は前編/中編/後編で分けることに相成りました。

ネタバレもりもりです。どうぞお付き合いくださいませ!


キャラクター

正直、特定の好きなキャラクターとかいなかったんですよ、最初は。あえて言うなら九条天かな〜くらいのものでした。それが今じゃ、まだ認め難いので明言は避けますけど、このザマですよ……

うぅ、死角から刺された気分……

そんなわけで詳細に語り始めると終わりが見えないので、ひとまず2部までの登場人物に照準をあて、数字順+αにざっくり語ります。

いざ書いてみたらマネージャーへの愛が迸ってしまったのは反省しています(※死角から刺してきたのはマネージャーではない)。


○IDOLiSH7

「私が必ずあなたをスーパースターにしてみせます」

言わずと知れたパーフェクト高校生、和泉一織。いや、パーフェクト高校生ってなんやねん。誰が言い始めたん。なんかテレビで取り上げられたとか? 「美人すぎる○○」みたいな感じで。だって自称するって相当でしょ。

なんというか、そういうの自分で言っちゃうところがまだまだ青くて可愛いよね。全然パーフェクトじゃない。そのパーフェクトじゃない部分があって初めてパーフェクトなの、マジいおりんって感じ。

都合が悪い時、時間がない時に手っ取り早く早口になるのが面白い。


「ほどほどってやつ」

最年長かつリーダー兼メガネの二階堂大和。隠し事が好きな演技派アイドル。3部で色々暴かれてオロオロしているところ困惑と羞恥で死にそうになってて可哀想だけど笑った。ナギの怒りを感じろ。三月の鉄拳制裁の意味を知れ。

ところであれだけ踊って落ちないズレないメガネ強すぎでは? どこのメーカーか教えて欲しい。


「オレがIDOLiSH7の和泉三月だって!」

夢を諦めない努力の人、和泉三月。アイナナ寮の料理番長かつエネルギッシュで漢気あふれる兄貴分。それなのに可愛い担当とは要素盛り過ぎでは? と思うけど、それが嫌味にならないのが三月という男。

一番普通で、一番身近な、等身大の人間らしさがあるキャラクター。とても好き。たぶんトイレで泣いた和泉三月を知って嫌いになる人なんていない。彼が夢を追いかけ続けた先にあったのがIDOLiSH7で良かった。


「暇つぶし、なってやろう」

野生のダンサー四葉環。序盤は口下手すぎてストレスマックス(そりゃそーちゃんも胃に穴が開く)。環は作中でも幼いキャラクターで、傷の隠し方も知らなければ、己の感情に正しい名前をつける術も持たない。彼の中に彼を表現するだけの言葉がないから。それでもあの性格で生きて来れたのは、彼にダンスがあったからじゃないのかな。そんな彼が少しずつ正しく自分を伝えるための言葉を得ていく過程は感動的です。

しかし立ち絵がここまでしんどいキャラも他にいない。あの胸の前でぎゅっと手を握る仕草、暴力からの防御姿勢にしか見えなくて……幼い環がずっとああして、ひとり耐えてきたのかと思うと、もう。


「僕は、音楽と生きていたい」

選んだ生き方がすでにロックな御曹司、逢坂壮五。お前がロックだ。環と違って言葉は十分すぎるほどに持っているのに育った環境ゆえ出力能力がポンコツというね。

まさか包丁脅迫事件とパソコン強打未遂事件とスクリュードライバーを使用したプライバシー侵害事件が全部2部までに詰まっているとは思いませんでした。


「アー、ユー、ハッピー?」

すべての芸術と女性を愛するプリンス・小鳥遊プロダクション広報マネージャー・ナギ。幼少期の美少年っぷりが眩しいぃぃ……

2部まではメンバーの仲が安定しないのでずっとハラハラしっぱなしだったのですが、その点、ナギは安心して見ていられました。あの子、全編通してメンバーのことが好きすぎるし、愛情表現がストレートで口もうまいので誤解なく伝わってストレスフリー。なんて素晴らしい、作中随一の癒し。


「武器があって、仲間がいるなら、戦える限り、戦っていたいんだ」

天然無茶振り大魔神! 無敵のドジっ子センター七瀬陸。無邪気ないい子かと思いきや、めっちゃ強引で我儘な一面も。素直な子が人から愛される才能を持ちすぎて甘やかされ続けるとこうなるんだなって感じの性格をしている。

あらゆる意味で純真。この純真さこそが、おそらく彼の訴求力の源であり、今後のストーリー上のキーとなる、かも。

○TRIGGER

「それが自分自身を、真面目に生きるってことだろ」

恥ずかしいセリフ選手権堂々の第一位、八乙女楽。中身が江戸っ子だからオシャレでスマートな抱かれたい男を夢見る女性にはオススメしないが、八乙女ファンはたぶんその辺も分かってて推してる。

自己肯定感がバリ高だから他人のことも真正面から認められる。あの立ち姿、根拠のない自信しか感じられない。あぁ、環の立ち絵見た後にがっくんの立ち絵見ると癒される……


「瞬間、瞬間に、最高の価値を与えられないなら、ステージに立っている意味がない」

その圧倒的なカリスマは存在がもはや宗教、九条天。魂の在り方だとか生き様だとかと言い換えてもいい。プロ意識が高く、献身が身に染みつくほどに利他的。ピンと極限まで張り詰めた、その精神性が美しい。

ラビチャでのアイナナマネとの掛け合いが意外と親しげでノリがいい。さすが無茶振り大魔神りっくんに付き合ってきただけある。


「裸の俺に戻るだけです。……何も怖くない」.

意外と美味しいところを持っていく男、十龍之介。海のように穏やかでお人好し。でも強い(物理)。常識人なので序盤は楽と天に挟まれてさぞ大変だったでしょう。それなのにシャッフルユニットでは環と壮五に挟まれ仲裁をする……そういう星の元に生まれたんだね! がんばれ!

○Re:vale

「あの日から、夢を見てるみたいだった」

挫折と献身の人、百。あるいは夢を失った先で出会った新しい希望のために身を投げ打った殉教者。人好きのする性格とバカ高いテンションの可愛いキャラクターに、湿っぽいほどの繊細さを隠している。


「どれだけ……、何も捨てたくなかったか……っ」

音楽の神に愛されしゴーイングマイウェイ野郎、千。昔よりだいぶ丸くなったね。人間社会で生きていけるようになったね。あんなに尖ってたのに相方のために頑張ったんだね。社会不適合者キャラだったとは最初思わなかったもの。


○その他

「私の夢は、アイドリッシュセブンがその虹を超えていくことです」

社長令嬢は我らが新人マネージャー(小鳥遊紡)。

わたしが作中で一番好きなセリフは間違いなく、ゲーム1部18章2話「あの虹を超えて」の、このセリフ(上に抜き出したもの)だと断言できる。七人で七色なんだからそのまま「私のIDOLiSH7も虹になる」と言わせても良かったところを敢えて「虹を超える」発言。カッコ良すぎて痺れる。

彼女の言う「私の(うちの)アイドリッシュセブン」は魔法の言葉。

そしてアニメならではのいいところを挙げろと言われたら迷わずマネージャーの声を選ぶ。可愛いのに、可愛いまま、ドスも効かせられる。

さすが! 仕事ができる! 可愛い! 男前!

驚きの好感度の高さ。蕎麦屋と違って公私混同しないし。なにより、二期の一番最初のナレーションが素晴らしかった。というか、二期の始まり方の演出が最高だった。高揚感と緊張感がよく伝わってきて期待感を持たせるし、キーワードだけ残して時間軸を戻すからぐいぐい視聴者の気持ちを引っ張ってくれる。「どうか……どうか……」という祈りにも似た切実さがIDOLiSH7らしくてまさしく100点満点。

ところでゲームでのマネージャーの服はなに? あの常識と倫理観の塊みたいなマネージャーがあんな種村有菜全開の服で仕事するわけないじゃん! ちゃんとオフィスカジュアル着せたげてよ!


「ようこそ! 小鳥遊プロダクションへ」

ネタバレの化身、大神万里。ドライな性格と計算されたあざとさで、たぶん作中一の大人の魅力を放つ。社長はイケメン。そこは譲らない。


「TRIGGERが最ッ高のアイドルよ」

頼りになる八乙女事務所の敏腕マネージャー、姉鷺カオル。社長の意を汲みつつも破天荒なアイドルたちの魅力を信じて止まないおねいさん。

ナギのビッグファンであることを良識ある他事務所の人間として隠しているが、その愛は隠し切れない。ちょっとおっかないが面白くて懐が深い、めちゃくちゃ好きなキャラ。


「ここにしかない奇跡を、わかちあうように」

過去の囚われ、九条鷹匡。どうか精神科へ通院してくれ。

わたしは彼が手元で育てた子どもたち(天、理、悠)の系統があまりに揃いすぎているのが彼の趣味としか思えなくてドン引きしています。みんな童顔可愛い系の素直なタイプ……千や壮五の叔父とかには断られているけど、結果だけ見るとものすごくヤバい奴にしか見えない。

ちょっと理ちゃんこの人にフォーリンラブなのは止めといた方がいい、悪いこと言わないからお兄ちゃんとこ戻っておいで、と全力で叫びたい。何が彼女をあそこまで掻き立てるのか……分からない、九条氏がヤバいと見て真っ先に逃げるコマンドを選んでしまうわたしには、何も……

いや嘘、理解はできる。ああいう、喪失や欠落を抱えた人にどうしようもなく惹かれる人種がいるってこと……わたしが救ってあげなきゃ、あの人にはわたしが必要なの、報われなくたっていい、みたいなやーつ……

そうね、理ちゃん、思い込み激しそうだものね……



というわけで、各キャラクターへの想いの丈をぶつけた導入回でした〜!

次回はいよいよシナリオに踏み込みます。

では、待たれよ中編!


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